山奥ニートだけどアナログゲームを紹介してみる「ARGOAT」

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 ウサギ「我はエメラルドでしか動かんッッッ! エメラルドを寄越せッッッ!」

 

というわけで(どういうわけ?)「山奥ニートだけどアナログゲームを紹介してみる」第2弾はARGOAT!!!

 

 

ボードゲームといえば海外ゲームが盛んで、前回のスカルもフランス産だったはず。とくには、ボドゲ本場ドイツ。ドイツゲームといえば名作が豊富だ。迷ったらドイツゲー買っとけ! ってくらい

しかし、日本だって負けてないぞ! 日本製でも名作あるよ! ってのをアピールしたいので、今回は日本製ゲームを紹介する。

 

しかもこのゲーム、5月18日に発売されたばかりだ。すごい。超新作。

 

 

 

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 パケ写。もうワクワクしかしない。

 

このゲームの作っているとこが「DOMINAGAMES」なのだが、ここのゲームはすべて絵が麗しい。ずっと気になっていて、いい機会だからまとめて購入した。どれも面白いのでいずれ他のゲームも紹介する。

 

さてARGOAT。あ、読みは「アルゴート」らしいです。買うまでアーゴートだと思ってた。

このDOMINAGAMES製のゲームはカードゲームばかりのイメージだったのだが、ARGOATはコーポネントが中々に豪華だ。

 

 

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コマとウサギとマーカー。5人対戦までできるように5色のマーカーがある。ボドゲ好きなら見慣れたコマ。カルカソンヌやハコオンナでも大活躍である。

 

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エメラルド。この世界の通貨みたいなものだろうか。たかがクリアプラスチック製のトークンなのだが、ちょっとリッチな気持ちになれる。こういう気分や雰囲気が大事なのだ。ボドゲってやつは。

 

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カードたくさん。綺麗な絵が多く、眺めているだけでも心癒される――。

 

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深淵以外は!!!

 

ゲームシステム的には、お邪魔者とハコオンナ足して2で割って優美なイラストとストーリーで装飾してみた感じだろうか。

 

 

 

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楽園(エデン)。誰よりも早くここに辿り着くのが目的だ。そのためには8種全ての知識を手に入れる必要がある。

 

楽園がアタリで深淵がハズレ。両方とも伏せてあって、最初はどれが楽園かわからない。このあたりはお邪魔者の金塊に酷似する。それにめくる前に見ることができるあたりも似ている。

 

 お邪魔者みたいにカードの道を繋げていくゲームなのだが、さらにその道の上をコマが移動していく。この辺はハコオンナっぽい。

 

 

 

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あとウサギね。このウサギ、ブリーナって名前なんだがエメラルドを支払うことでプレイヤーを2回移動させてくれる。単体だと微妙な効果なのだが、アイテムとのコンボで光る能力っぽい。でもウサギのクセにエメラルド欲しがるって一体……

 

 

 

 

 

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たぶん見てないところでは葉巻とかくわえてエメラルドの個数数えているに違いない。「ちっ、さっきのはシケた客だったゼ」とか言ってる。そしてそのエメラルドでメスウサギをたくさんはべらせて豪遊するのだ。きっとこのゲームの真の勝者はブリーナなのだ。

 

あと、ボーナンザみたいに交渉してもいいってのが大きなポイント。「この知識あげるんで、あの知識下さい」とか。あるいはアイテムやエメラルドを交換材料にしていいとか。あとアイテムを交換材料にするときは嘘の申告をしてもいいってとこは楽しい。

「英知の書を上げるんで知識2つ下さい」

「馬鹿め! 英知の書じゃなくて先導の杖だよ! じゃあ知識2つはいただくぜ!」

みたいなことも実際にやった。すごくヘイトを買った。序盤だったのに。今度から気を付けてやりたい。

 

 

プレイ感であるが、どうもまだプレイ回数が少なすぎてよく分からない。なんか素直に知識を集めるよりは、アイテム集めた方が強い気がする。

 

 

 

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これが探究者編の初期配置なのだが、画面真ん中の「辺境の街」と左の「煌きの洞窟」を行ったり来たりするだけでエメラルドがザクザクもらえる。それか、画面下の「古代神殿」の効果で毎ターン「辺境の街」に行くか。そうやって集めた大量のエメラルドで「キャラバン」でアイテム集めをし、必要なアイテムがそろったら「願いの泉」で知識集めをする。でもこれだとゲームデザイナーがやりたかったであろう、各地を旅して知識を集めていくってのができなくなるんだよなあ……

 

 

アイテムも強力すぎる気がする。特に「黒龍の瞳」と「英知の書」。「黒龍の瞳」でエデンをサーチし、「英知の書」で足りない英知を得る。この二枚あったら基本的に勝ったも同然な気が。

 

あと、一人勝ちでその他は負けってルールも辛いなあ。

 

 

個人的に好きなプレイスカードベスト3

 

3位「ゴミ山」

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「ゴミ山」を出たり入ったりして2ターンに1回アイテム使いまくる作戦。「英知の書」と「黒龍の瞳」さえ出ればもう無敵である。「清廉な笛」が出る前に「先導の杖」が出ちゃったら泣く泣くエメラルドヤクザブリーナのところまで行くハメになる。

イラストの女の子が包帯のようなもので目隠しをしているのも少し印象的。アイテムの使用に気を取られて本来のゲームの目的を見失うのを示唆しているようで。

 

 

2位「願いの泉」

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知識にまつわるプレイスカードが出てなくとも2エメラルドさえ払えばいくらでも知識が手に入る。「辺境の街」の近くに配置しちゃえばもはや往復作業だけで勝てるように。でもそれって楽しいか……? やっぱ遠くに配置すべきな気もする。

 

 

1位「夢魔の丘」

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まずイラストがかわいらしい。それだけで50点入る。

エメラルド1個を支払うことで山札一番上のプレイスカード1枚の効果を使用し山札の一番下に戻す。こういうバクチっぽいとこも好き。しかも知識獲得のプレイスカードだった場合、そのカードは山札の一番下になっちゃうので他のプレイヤーはその知識を手に入れづらくなる。でもランダム要素強すぎるしだったら願いの泉の方が強くない? って言われればぐうの音も出ない。

 

 

ちょっとゲームバランスが微妙な印象。プレイ回数が足りないからかも。

 でも世界観とカードイラストは本当に美しいし、何より、山奥に居ながらにして壮大な冒険気分を味わえる。やっぱ豪華なコーポネントはいい。それだけで楽しい。途中まではみんな協力し合って、知識とか交換したりするのに、ある程度後半になってからガラリとピリピリした雰囲気に変わるのも面白い。何より、ウサギに翻弄されるのが楽しい。不思議の国のアリスっぽい。

 

ちょっとボドゲにしてはお値段高めではあるが、買ってみて損はないんじゃないかな。この豪華な内容でこの値段は別に高くはない。

 

それに、君たちだって味わってみたいだろう?

 

――エメラルドでウサギを動かす気分を!

 

Argoat

Argoat

 

 

 

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