SFについて

 SFといえば「サイエンスフィクション」の略であるが、後輩山奥ニートの一人が何度も「スペースファンタジー」と言う。おそらくスペースオペラのイメージなのだろうけど、そんなにスぺオペにひきずられるものだろうか。自分にとってSFとはサイバーパンクのイメージが強い。「アンドロイドは電気羊の夢を見るか」とか。

 

近未来。機械。コンピュータ。ロボット。こういう単語こそSFらしい語だと思う。宇宙となるとやや違う感がある。レトロフューチャー的と言おうか? 宇宙テーマのSFはどうにも古臭い印象を受けてしまう。それはもう、この21世紀において「宇宙なんて大して神秘でも何でもない」からだろう。かつてあれほど人間が恋い焦がれた宇宙というステージも、一度手が届いてしまえばたかが無重力の真空空間でしかない。

 

むしろ復古的な物の方が魅力に映るかもしれない。スチームパンク、クロックパンク、ディーゼルパンクみたいなのも良い。逆に斬新に思う。古臭いものを好む自分の気質から察するに、どうも、自分はあまり宇宙というものに興味関心がないだけなのかもしれない。

 

個人的に好きなのはバイオパンク系だ。生物学を発達させたSFで、あまり人気ではない。でも私は生物学好きだし、命が通っている物の方が好きだ。温かみと悪意があって。

 

人工知能といえば今ホットワードであるが、これが何らかの作品に登場するたびに人類に反逆してやまないのに疑問を覚える。発達しすぎた人工知能は人間を滅ぼすという考え方はあまりに欧米人的であって、アニミズムの国家の人間らしからぬものではなかろうか。自分は、人工知能が発達しても人間と共存し続けると思う。人工知能としても、人類を滅ぼすメリットはないだろう。メリットの無い殺戮を好むのは人間だけだ。機械がそれを行うとは思えない。

 

きっとバイオ技術によって作成された新生物は、人間を滅ぼそうとするだろう。自分以外の生命を攻撃しようとするのは原始生物から綿々と続く本能だ。

 

今回書いている話はファンタジーであるが、自分の書きたい話にはSFも多い。今少し考えているSFの「新しいジャンル」があって、なんだかそういうのも面白そうだなと思う。

今流行っているのはファンタジーなんだろう。けど、SFだっていいと思うんだ。色々可能性が広がる。

 

ひぐらしや夢に名前をつける朝              秋雷

俳句の意味もよくわからんなあ……たぶん記事もしっちゃかめっちゃかなんだろうな。ちょっと寝不足だから寝てくる。