山奥ニートと指導

最近、共生舎の新人指導係みたいなのに就いている気がする。

 

基本的に共生舎に住まう山奥ニートたちは「不干渉」を是とする人種である。何年か一緒に過ごしておきながら、相手のこともよく理解してなかったりする程度の不干渉っぷりだ。かく言う私も、本名を知らない住人が何人かいる。よってあまり新人教育みたいなのはしない。めんどくさいし。

それでも、さすがによくないなあ、と思うこともある。そういうのはしばらく様子見で放置されて、目に余るようになってからやっと誰かが腰を上げる……事が多いけど、目に余るようになってからじゃ遅いんだよねえ……。

 

 

 

いや、最近の若い子って敬語で話さないのね。ここにいるメンバーの中で2名、そんな感じの子がいる。どっちも十代で、私よりもずっと若いけど……一回り年上の人にもため口で話してたりして、ひやひやする。片方は何か月かいるから治ったけどね。来たばかりの方はまだまだ敬語がタドタドしい。

banashi1.hatenablog.com

 

バナシさんも↑のブログで述べてたけども。バナシさんの中には「ニート観」みたいなのがあるように思う。ニートかくあるべしみたいな像が。でも自分としては「上下の別」はしっかりつけないといけないと思うんですよ。親しき中にも礼儀あり。共同生活する中で最低限の礼を払えないなら、それはコミュニティから弾かれてもしょうがない。

っていうかね、例えば先住で20代半ばの私が、20代後半の先輩に敬語で話してるってのに、新入り十代がその先輩にため口で話したら、じゃあ私は何なんだよ、ってなるじゃん。っていうか君は何なんだ、と。じゃあ私は何故先輩に敬語で話してるのか、その意味を考えないのかって。

 

自分としては周囲を見て自己判断してほしい。みんな目上の人にはちゃんと敬語で話している環境で、自分だけため口なのに違和感を感じてほしい……でも今どきの子は気づかないのだよな……

 

山奥ニートは腰が重いので、基本的には私が若い子に指導する流れになる。みんながストレスかかるより先に手を打たないと、ホントにその若い子が孤立してしまうし。一応、他の山奥ニートと相談して、指導の要ありと判断したので行った。

 

それに、私はとっても小柄で、威圧感が少ない。私から注意を受けるのは他の人から注意されるよりダメージが少ないと思う。

 

一応、いい子なので私が注意をすると素直に聞いてくれる。「うるせぇよ先輩面してんじゃねえよチビが!」とか言われたら落ち込むけど、そんなこともない。

 

注意したらわかってくれるんだけど……逆を返せば注意しなければわからないんだよねー。自分もゆとり世代だし世間知らずだから、彼らみたいにどこかしらおかしいのかもですけど……。

 

何でもいいけど、彼らは彼らの親とかにも、同い年の友達に話しかけるみたいにしているのだろうか……。「敬語で話さないといけないと言う意識が無かった」というよりはそもそも「敬語という概念を知らない」んじゃないかってくらい敬語が下手なんだが……まさか「ですます」口調でスムーズに話せない者がいるとは、思わなかったのですよ。今までどういう環境で生きてきたのだ……

 

まあ、今まで知らなかったのなら今ここで学んだらいいさ……どうせ周りニートだし。ちょっと失礼なことをしても致命的ってほどじゃない。それが積み重なるとよろしくないのだろうけど。

 

騒ぐ音を仰ぎ見れば燕の子                   秋雷

 

まあ、自分もニートなんであまり大きい事言えませんがねー。