七月の掲載句

・梅雨の雷新たな季節を切り裂いて


・蝉鳴けど鳴けども孤独身に染みけり

 

・空蝉や昨日を喰らいて明日肥やす


・青嵐や千々に引き裂かれる私


・停電の部屋の隙間へ溶ける蜘蛛

 

 

・何かせむ何かせむと木下闇


・蛇みたく蛍捕らえる小さな手


水無月無明長夜に吠ゆる狗

 

・夏霞脳漿に舟漂流す


・夏虫や深山の神に試されり


・熱帯夜深山の怪に成りにけり

 

ひぐらしや夢に名前をつける朝


・騒ぐ音を仰ぎ見れば燕の子


・燕飛ぶ矢文の如く電波撃つ


・降り月貴婦人の如きクッキーや


・月涼し湖に棲む怪物や


・我が死体ぐずぐず溶けり熱帯夜


・夏風邪や我焼売一個と化す


・神さぶる星月夜時統べにけり


・稲妻や神鬼畏るるは人の性


・星食い夜壁に蟻一匹這いけり


・夏風邪の長き尾っぽを引きずれり


・白桃や深夜の作業捗らず

 

・涼風やタオルケットのやわらかさ


・渦を巻く小川の音や夏の鹿


・日暮の音に撃たれけり夕間暮れ


・短夜や夢の続きの立ち去りぬ


・女郎蜘蛛星捕らえんと網を結い


・げじげじや鉛筆転がす夜の机


・雷百個重ね世界を滅ぼさん


・落雷や床を駆けゆく箸一本


・遠雷や貴女を殺す夢を見た


・亀鳴くやたかだか一歩されど一歩


・七夕や早起きすれど二度寝せり


・黴の住む部屋を間借りしたるわたし

 

計35句。

これで7月までに詠んだ句の合計はちょうど100句に。キリ良いね。

目標とする1000句まであと900句。このペースだと結構時間かかりそうだなあ。

 

蠛蠓の中を堂々と歩めり            秋雷

 

蠛蠓はまあ、小さな蚊とか羽虫とかそういうの。目に飛び込んでくるからそういうそうな。

 

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