山奥ではスプラトゥーンが流行っている

たぶん共生舎で今一番遊ばれているゲームがスプラトゥーンである。スイッチ持ってる者はみんな買った。このために買った者もいる。計5機かな。

 

しかもそのうち何アカウントかをニートで使いまわしているので、ランクの上がり方がえぐい。ニートローテーション方式。とあるニートが遊び、疲れたら別のニートにバトンタッチするという。24時間フル稼働とまでは言わないが、かなり気持ち悪いアカウントと化していることは言うまでもない。

 

自分は電子ゲーム類苦手な人なのでやる気はない。というかPvP系でいい結果が得られる気がしない。スイッチなら普通にゼル伝やりたいかな。ああいう一人用のゲームを一人だけでやりたい。まあ今そんなもん買ってる場合ではないのだけど。

 

 

でもスプラトゥーンの設定は面白いよね。あれ主人公イカっていう。イカ。悪役のイメージしかない。いいイメージっつてもせいぜいイカ娘くらい。

 

イカって生き物については、実は小説のために一度詳しく調べたことがある。自分は結構、資料をあたるタイプだ。まあ資料ってもWikipediaだけども。

イカやタコの類のことを頭足類というが、これは頭から足が生えている生き物だからだ。奴らの内臓は頭の中に格納されている。気持ち悪い。あと、連中は軟体動物類、つまり貝とかの仲間なんだけど、それ系の生き物の中ではもっとも発達している。水晶体を持った眼球を所持しているのがいい例。下等動物の目はもっと簡略化され、せいぜい光を認識できる程度でしかないもんだ。

 

発達具合で言えば脊椎動物に匹敵するレベルではないか? というか、脊椎動物系とは全然違う生き物から進化していった割に、水晶体を持つ眼球を二つ持つなんて、結構似ている進化を遂げている。こういうのを収斂進化っていうんだっけ。でもなんだろう。メダマ二つであれ、という設計はそれほど優れたものなのだろうか。中々面白い。

 

ともすれば、彼ら(彼女ら)が陸上に上がって文明を築くなら、私たち人間と同じような姿形になるのかもしれない。多すぎる触腕は退化し、地面を踏みしめるための2~4本の足と、物をつかむための2本の腕になる。骨格の無い軟体生物であるが、地上進出の際に内骨格か外骨格を獲得するだろう。貝類は近縁であることから、外骨格を持つかもしれない。それでもきっと内臓は頭の中に格納され続けるんじゃないか。そのほうがイカらしい。

 

フューチャーイズワイルドの世界だな。小学生のころに耽溺して読んだ記憶がある。懐かしい。あの本は擦り切れるんじゃないかってくらい読んだ。でもあのイカの名前が思い出せないんだよな。でっかい奴と小さいやつ。確か、あの本では骨格は形成されずに筋肉の束が身体を支えてるんだっけ。ちょっと無理がないか?

ああ、今度実家に帰るときに久々にひっぱり出してやろう。あとついでに鼻息類の本も買って読もう。

 

烏賊に問う汝は敵か味方かと                 秋雷

 

仮に未来の世界に文明を持つイカがいたとして、彼らも小説や俳句を作ったりするだろうか。四季に感動したりするだろうか。イカの詠む句が仮にあるなら、私だって見てみたい。