1月の俳句

・元旦や普通の色の空と雲

 

数の子噛む度に家だなあと思う

 

・今日まではおまえを赦す嫁が君

 

・飼い犬の忍びになりぬ今朝の春

 

・冬草は白に染まらず枯れもせず

 

・夜深し足凍る春は名ばかり

 

・しぐるるやこの世界にただ一人いる

 

・狐啼くまっくらやみに星一つ 

 

・冬木立何と云っていいかわからない

 

・朝ぼらけ優しいのは布団だけ 

 

・飼い犬の砦と化する炬燵かな

 

・北風に飛ばされぬ月のあおき事

 

・霜の侵略進めり夜の庭

 

・山間の村の荒れ田に日脚伸ぶ

 

細雪我に触れる端から消ゆ

 

・山の世界凍むや人という異物

 

・山眠る死体のように冷えし指

 

・冬が指先からキリリと染みこんで

 

・寒月や孤独でさえなければ平気

 

・冬という言葉に身体を切られけり 

 

・月冴える今日は眠らずに過ごそうか

 

計21句。10日ほどサボってたか。

 

あんまり上手ではないな……でも勉強し直すヒマねえしな……

 

 

冬の虫電源の熱吸いに来けり              秋雷