友人に。
友人が「死に時を逃した」なんて言うものだから、
「必死に生きてから死ね
楽を求めて死ぬな」
と言ったのだけれど、まんま自分にも刺さる言葉ね。
「必死に頑張った結果、どこかに到達する」っていうのを、僕は今までの人生でやったことが無い。その友はあるんだよ。釈迦に説法じゃないか。不甲斐ない。
「あの時死んでおけばよかった」なんて、友はしょっちゅう言うんだ。「人生捨てたもんじゃないよ」って言ってやりたかったけど、僕が口にしても説得力は無し。
かつてまぶしくて直視できなかった友よ。今じゃ、私と同じような泥の中にいる君だが、一瞬とはいえ飛ぶ翼があったあの頃の君は、本当にうらやましかったし、尊敬してたんだよ。
一緒になって首まで泥に浸かっていてもしょうがない。今や死に場所を探し続けるゾンビみたいな君に飛ぶ力は残されちゃない。じゃあどうすんのって。
とりあえず、死ぬな友よ。君に死なれると僕はとっても困る。泥の中の虫のような僕にも到達できる場所があるだって、君に示さなければならない。それから「人生捨てたもんじゃないよ」って、君に言うから。
愚かで無能な虫みたいな私には、少し時間のかかる課題だよ。もう少しだけ生きづらいこの世を生き永らえてくれ。もうちょっとだけ時間をくれ。たぶん、なんとかしてみせるから。
堂々と百足征きけり死んだ部屋 秋雷
闇深いポエムみたいな記事久々に書いたな。元よりこれこそ私のカラーなので、失わずにずっと闇深い存在でいたい。初心忘るべからず。