山奥ニート「たほいや」バトル

yaba-raiko-shusaku.hatenablog.com

過去のブログで書いてたこの競技、共生舎でやってみました。

 

ちょっとルールをちゃんと確認しなかったんでウィキペディアのルールとは少し違うんですけどね。まあ共生舎流ということで。

 

以下、共生舎流たほいやルール説明。

 

①出題者1名とその他回答者に分かれる。出題者は広辞苑の中から1語、みんなが知らなさそうな語を選び、それを読み上げる。

例)たほいや

 

②回答者らは出題者の選んだ言葉の意味に相応しそうな文を即興で考え、紙に書く

例)東北地方の方言で、はにかみ屋のこと。

 

③出題者は回答者らの考えた語に正しい辞書の定義を加えて読み上げる。誰がどれを書いたかわからないように気をつける。このとき、辞書の定義は一部をカットし短くしても可。

例)

1、東北地方の方言で、はにかみ屋のこと。

2、的を外した矢のこと。転じて的外れな言動。

3、江戸時代にお歯黒の取引で栄えた商家の名前。

4、山畑の猪追い小屋のこと。

5、粗末な家屋のこと。掘っ立て小屋。

 

④回答者は正しい辞書の定義だと思うものに投票する。このとき、自分の回答に投票してはならない。

 

⑤出題者は正しい辞書の定義を発表し、点数計算に入る。正しい辞書の定義を当てれたものは1点。全員外した場合は出題者に1点。間違った回答については、その回答の票数分がその文を考えた者の得点となる。さらに、もし提出した回答が正しい辞書の定義に近かった場合、3点。ちょっと違ってておしかったら2点をもらえる。

 

上記の例の場合、正しい辞書の定義は4であり、4に投票した人は1点もらえる。全員が4に投票しなかった場合、出題者に1点。また、仮に自分が1を提出していた場合、自分以外の人が1に投票していた数だけ点数が入る。

 

 

ってな感じ。だけど、たぶんこれだと出題者が不利ねー。一応、全員出題者1回ずつやったから平等ではあったけど。全員外したら2点でもよかった気がする。3点は高すぎかなー。でも1点は低すぎ。

 

で、実際に出た問題

「あいがめ」

1、仲のいい様子。またその関係。

2、藍汁をたくわえておく容器。

3、夫婦の亀。死ぬまで添い遂げた夫婦の意。

4、複数あるものをまとめて得る事。あいがめる。

5、リクガメの亜種。熱帯に生息、体長50cm程度でかみつくことは無いが農作物を荒らす。由来は体色が藍色であることから。

6、愛玩の瓶のこと。

 

わりとみんなそれっぽい。これ1問目で、しかも出題したのは私だったんだけど、正答者0名でした。

 

答えは2番ね。藍瓶と書く。藍汁(あいしる)という語から、よからぬ意味を察してしまったらしく、みんな2番はネタ回答だと思ってた。

 

 

こんな感じで最初の方はお客さんも交えて6人でやってたけど、3問目で7人となり、その全員が出題者をやったんで7回戦までやりました。で、優勝者は~

 

 

私でした。

 

13点で単独1位。2位以下に4点ものスコアを開けての優勝。勝った! 前のブログでも書いてたけどその場にバナシさんもいらっしゃったのでとても怖かったのだがバナシさんは9点で2位である。ちなみに私がよく世話になっているJさんも9点で2位。この二人も強かった……途中は私が負けてたし。

 

こういうゲームやるとつまんねーボケかますやついるじゃん? 「あいがめ:キズナアイがカメになったもの」みたいなさ。寒い奴。でも共生舎だと誰もボケない。みんな真面目だし、それっぽい答えを出してくる。ゲームに対する紳士さと、底知れないインテリジェンスを感じた。

 

辞書は私の電子辞書2冊を使用。でも紙の辞書の方がやりやすかったかなー。まあ、辞書と書くものさえあればいつでもできるし、良いゲームだね。想像以上に楽しかった。

 

最後の方ゲラゲラ笑いながらやってたよ。ボケとか一切ないはずなんだけど、提出する文章にクセとかあるから、「これどうせピエールでしょ」「ちがいますよ~」とか言いながらやるわけ。あと「さっきもこんな回答あったよね、あったよね」みたいなのでも笑えた。

 

じゃあ、せっかくだから出た問題全部列挙してくねー。答えは書かないでおこう。いい機会だからみんな手持ちの辞書で調べてみてね。

 

第二問

「さらせん」

1、シリア付近のアラブの呼称。

2、サラリーマン専用の金融商品の略語。主として低額低金利回りだが確実な商品。

3、鎌倉時代の貨幣。大阪、堺で流通したが中国の輸入銭、宋銭に押され全国的には流通しなかった。

4、新品の貨幣のこと。

5、大盤の皿にうずまくらせん模様のこと。

6、らせん構造の一種。匙螺旋(さじらせん)ともいう。

 

これはバナシさん出題。なかなか良い出題チョイス。どれが私の回答かわかるだろうか?

 

第3問

「だらかん」

1、仏教における修羅の一神。

2、中国の妖怪。蛇の姿をしており、人を誘惑する。

3、チベットの僧。ダライラマ三世とも。

4、フランス語の形容詞で「~と呼ぶ」の意味。

5、民族楽器の一種。

6、主に東北地方の言葉で「働かない人」の意。

7、堕落した幹部の略。

 

ダライラマ三世の名が出た瞬間に起きる謎の笑い。あと何故か1と2を出したと疑われる。どっちも私が出したわけじゃない……。

 

第4問

「うじあ」

1、育ての母親のこと。

2、エルサルバドルの首都。

3、モロッコ中部の民族衣装。履物の名称。ウジアの名は原材料「ウジ」に由来する。

4、洋酒の一種。18世紀のシャトーで作られたブランド。

5、世界石油機構の略称。1992年にASEANに移行した。

6、抹茶を作る工場の行程。宇治あ~きまでの行程がある。

7、ダビデ王朝12代目、ユダ王国の王。

 

はい。これは言おう。5が私である。バレないかと思いきや、ASEANで嘘だとバレる。そうか。さすがみんなASEANを知っているのな。私はASEANが何かよくわからないままにつかってたよ。3や6も、前半だけならいいのに後半が余計なのだ。この問題は「蛇足」をすることで不正解だとバレることがよくわかる問題だった。

(でもこの問題、広辞苑じゃなくてブリタニア国際百科事典から出題されてますやん。Jさぁああああああん)

 

第5問

「らんがーじゅ」

1、フランス南部の都市。オレンジの栽培で有名。

2、中世ヨーロッパにおける毛織物の一種。

3、細かいプリーツのあるスカートのこと。

4、ソシュールの用語で「言語活動」と訳す。

5、仏典に登場する樹木。バラモンブッダが論争した樹であり、沙羅双樹の近くに生えている。

6、金融用語。投資家心理におけるテクニカル分析ツール。フィボナッチ係数の反発を示す。オシレーター系示数。

7、マフラーの巻き方の一つ。

 

この辺から、あんまり細かく書き過ぎると逆に嘘っぽい感じになることが判明する。回を追うごとに正しい戦い方を学んでいくのは初めてやるゲームの醍醐味である。

 

第6問

「こんぽぎゃむだ」

1、チベットの都市。小麦の栽培で有名。

2、西アフリカで用いられる打楽器の一種。

3、チベットの地名。ヒマラヤ山脈にあり、ダライラマはこの地で生まれた。歴代のダライラマの墓がある。

4、オーディオ機器における、アンプとスピーカーで発生するノイズの一種。

5、前の音楽記号をより強める音楽記号。

6、スワヒリ語で「愛している」の意。

7、ヒンドゥー語で「通学路」を意味する。

 

なぜかチベットの地名でかぶる。ダライラマの名を再び聞いてまた謎の笑いが出る。

しかも「○○語で××の意味」も被る。この謎の単語から得る印象って意外に被るのか? この問題だけ答えを言うと、1が正解。だから3の人も惜しかったで賞で2点ゲットしてた。すげぇ。

(でも調べたらこの問題もブリタニア国際百科事典から出題されてますやん。Sくんよぉおおおおおおおお)

 

 

最終問

「こなかぐろ」

1、和三盆の一種で黒砂糖の最高級品。

2、淡水魚の一種。体長5~12cm。

3、日本の祭りで使用する神輿の神様がいる場所。

4、文章を区切る記号の一種。小さな黒い丸。

5、山鳥の一種。

6、矢羽の白地中央の黒斑の小さいもの。

7、お歯黒の一種。前歯四本を黒く塗る縄文時代後期の風習。考古学者小中正明(コナカマサアキ)が発見したことでこの名前が付けられた。

 

この問題は私、答えがわかったね。ちなみに小中正明さんが読み上げられた瞬間にまた笑いが起きる。誰やねん。

 

 

結論:電子辞書を用いると広辞苑と違う辞書からも出題されることになる。あと、回答は短すぎず、長すぎない感じで。細かく書きすぎると逆に嘘だとバレる。

 

いやー、ほんと、最初に想像してたよりも楽しかった。興味ある人はマジでぜひやってみてくれ。割と盛り上がる。メンツにもよるかもだけどね。うちは真面目でインテリジェンスな子が多いからさー。

 

よい知的ゲームでした。これからの季節、みんなでコタツ囲みながらやりたい。