「僕という一個の人間が確かにここに存在しているということを、あなたに知ってほしいんだ」
21世紀日本は自己表現の世界だと思う。
戦争が終わってウン十年が経った。平和に感覚がマヒした者が何を求めるかって刺激以外の何物でもない。娯楽として消費できるコンテンツを求めている。小説・マンガ・ゲームとか。娯楽メディアは一つの産業として日本の大きな位置を占めているだろう。
続きを読む部屋物語~主の帰還~
自分の部屋に帰ってきて驚いたことは、物置と化していたことだ。まあ、住んでいないやつの部屋などそのままとっておく義理も無かろう。物置として使用した方がよほど有意義であるため、文句などない。まだ利用される分部屋も喜んでいよう。
それよりも本棚を見て驚いた。本がたくさんあるのである。
これ、本棚であるが、文庫本が奥と手前の二重構造になっている。奥の本の取りづらさったら。さらに、最上段は奥に縦積みした文庫本、手前にハードカバーが並んでいてカオス。本棚が重みに耐えきれずに歪んでしまっているのがわかる。
ちなみにこれでも減らした方。すでに共生舎に持っていきたい本を抜き取った結果がこれである。
沢山本があって、嬉しくって、テンション舞い上がって。狂喜乱舞して分別していたが、冷静に考えてみれば全部自分で収集した本だった。
だって、うちで読書習慣あるの私だけだしな。あ、資料系書籍は別の本棚にまとめてあるんで。そっちは企業秘密なんで撮らない。
つか、この本全部で何十万するんだろう。私は古本屋で買わないからとんでもない金額になるぞ。さすがに千冊はないと思うけど数百冊はあるやし。まじかー。ほとんど読み返さないのにな……。本は資産だとは思うけども。煮焼きしても食えないようなゴミ本も多いんだよ……。
共生舎に持ってく本を選別に選別した選ばれし書籍群(文庫)。ハードカバーや資料本はまた次の機会に選別しよう。いやー、これ何冊くらいだ? 50冊くらい?
と思って数えてみたら140冊あった。我ながらバカだなと思った。もっと選別して50冊程度に減らしたい。
私の自慢の小林泰三先生コレクション。18冊。ぜんぜん手に入れてないのも多いんだけど、絶版本が多くてねー。まあ、いずれ手に入れましょうぞ。
一番上に並んでいる、玩具修理者、人獣細工、肉食屋敷は共生舎にもあったんだよね。ヨシさんがお好きなのですよ。ヨシさーん見てますかー。この三冊以外は持って帰りますよー。
ヨシさんとは妙に本の趣味が合うんだ。あれ、私この人と結婚するんじゃないかしら、って思わずトキめいたレベル。私が女だったら抱かれてたね。我ながらちょろいね。
好きな江戸川乱歩の作品は、って問うて、「陰獣」と即座に返してきた辺りがもうね。私も大好きですよ。「陰獣」が一番。二番は「蟲」で三番は「孤島の鬼」かな。「孤島の鬼」のワクワク感大好き。
小林泰三先生コレクションの中でヨシさんに読んでほしい作品は、「海を見る人」だな。ヨシさんはたぶん小林泰三先生のホラー作家面しか見ていないように思う。彼はホラー作家でありつつもハードSFも書けるし、ミステリも書く人なんだよね。なんだその超人は、って思うけど。その中でも「海を見る人」は、すっげえキレーなSFなんだよね。心洗われるような。え、ホラーだと読者殺しに来るヤスミンが、こんな優しい作品書けんの!?ってなる。ますます彼の複雑怪奇っぷりにのめりこんでしまうんだよね。そのギャップで。
盂蘭盆会書棚を記憶で散らかして 秋雷
小林泰三先生の作品でどれが一番好きかって訊かれると困るなあ。まあ、あえての「ΑΩ」かな。最後のあの「ガ」が名乗りなおした台詞は、ファンならではの謎の涙が止まらなかった。
ΑΩ(アルファ・オメガ)―超空想科学怪奇譚 (角川ホラー文庫)
- 作者: 小林泰三
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山奥ニートだがしばらくは山奥を離れる
所用により、本日から実家に帰らないといけない。それもやや長期間に及びそうだ。
たぶん最低でも2週間は帰ってこれないと思う。その間もブログは更新するつもりであるが、実家からの更新となる。
つまり、これは山奥の情報が途絶えてしまうピンチだ。バナシさんもしばらくはいらっしゃらない。その間、何か面白いことがあっても誰も伝えてくれない。さあどうする。
ここで立ち上がったのがG先生である。G先生は私と約束してくださった。私がいない間、共生舎の情報はG先生が発してくださると。――毎日。
G先生は一度した約束をたがえるような男ではないので、きっと宣言通りに毎日ブログを更新してくださることだろう。そこで何かが起きればすぐG先生が記事にしてくださる。これで安泰である。これで私も心置きなく発てるというモノだ。
G先生のブイブイブログ。
自分の方はといえば、まあ実家で大人しく所用を片付けながら小説作業にでもいそしもうと思う。どうにも最近、何かをつかみかけている気がする。気がするだけかもしれないが。でもなんか今までにない手ごたえがある。何だろう。やっとこ意味が分かり始めたとでも言おうか。
まあ、これについては実家に帰ってから細かく書こうと思う。亀の歩みが結果に出たか。
蜘蛛の囲や旅立ち前の鬱心地
自分は移動が嫌いだ。電車に乗るのも車に乗るのも嫌いだ。今から割と憂鬱である。あーあ。
絵とか音楽とかできる人のことを純粋に尊敬するし羨ましいと思う。
どっちかできるようになりたいなって願望が、昔からある。どっちかっていうと絵の方かな。絵が描けたらいろんな可能性が開けるんだろうなー、って思うけど、現実の私はからっきしだめだ。
たぶん、今の年齢から頑張ってみたら、意外にどっちかだけなら技術習得できると思う。でもその前に小説なんだよな。絵とか言ってる場合じゃない。
でもやっぱり羨ましいな。ふと思いついた場面をとりあえず二次元に起こすことができるなら、きっと小説を書く上でも便利だろうし。
音楽も羨ましいんだよなー。さっと一曲弾けるとか、あと作曲とかできるのもかっこいい。
なんでこんな話っていうと、意外に共生舎には多数のお絵かき勢と音楽勢がいるからだ。いいよなー。うらやましい。自分ができることはあまりないから。
きっと意識高い人が共生舎を見たら残念がるんじゃないかな。各員、割とポテンシャル自体はそこまで悪くないと思うんだ。たぶん、頭のいい人が見たら色んな人材の生かし方を思いつくんだろうけど。でも意識低い系ニートの集合なので才能の持ち腐れで終わりそう。
私も才能とかあるんかね。不器用だからできることなんてあんまりないんだよね。大人しく小説書いたり俳句詠んだりすることくらいしか。ま、当面はそれだけでも充分だけどさ。
訊ね来て窓を叩けるかぶとむし 秋雷
何でもいいけど、昨晩はガンガン、カブトムシのメスが窓にぶつかってきたんだけど、あれ何だったんだろう。もしかしてカブトムシのオスだと思われてる? まさかー。