苦悩系

物語は機械だから、設計図さえあれば書けるよね。

執筆し始めると、私はいつもいつも途中で絶望的な気分に陥る。「ナニカチガウ」 で、紙面が満たされていく。そこから何文字書こうが「ナニカチガウ」の集合に過ぎず、意味を喪失していく。ただただ空虚だ。 何故か? 毎回ノープラン過ぎるのだ。 電子レンジ…

Gくんが追いつめられているが、他人事では済まない

かわいそうに、って思うけど……親御さんとしては実に当然の対応だなあ、とも思う。 そりゃ、山奥でニートしてますってなったら親としては良い顔しないよね。普通の親御さんなら、別に「成功者になれ」だの「億万長者になれ」だのは思っていないだろうが、「せ…

昨今、月が明るいのでライトが要らない

たったこんだけのことで嬉しくなる。人里に居る間には湧かなかった感情である。 月が明るいから嬉しい。虫が鳴くから嬉しい。星が綺麗だから嬉しい。風が気持ちいから嬉しい。 そういう些細な嬉しいに気づけるだけの心の余裕というのも、人里にはないものだ…

バナシさんがまた出て行ったよ

昨日、目覚めたらすでにバナシさんは共生舎からいなくなっていた。たぶん彼の結婚関係の奴で出てったんだと思う。式するのかな。詳しい話を訊いてないからよくわからない。あの人ぜんぜん説明せずにフラッと消えちゃうから。煙か幻か。ニートの割に移動力の…

おざなりに仕事をすればおざなりな結果しか得られまい

小説を書くことも俳句を詠むことと同じなのだ。 よく俳句で、「下五が空いたからテキトーな五文字で埋めるかぁ……」と思って詠む句がある。当然、できあがった句のクォリティーは低い。 良い句を詠むときには確信があって詠んでいる。プロの俳人からすれば甘…

何か審美眼だけが上がっている気がする

昔読んだ時は違和感なく読めた小説が、今読んでみると文章に突っかかる。なるほど、新人作家の作品であるし、そもそもライトノベルだし。文章下手である可能性は十分あり得るんだけど、でも昔は気づかなかったんだよなあ。 審美眼だけ上がっても、私の文章力…

「僕という一個の人間が確かにここに存在しているということを、あなたに知ってほしいんだ」

21世紀日本は自己表現の世界だと思う。 戦争が終わってウン十年が経った。平和に感覚がマヒした者が何を求めるかって刺激以外の何物でもない。娯楽として消費できるコンテンツを求めている。小説・マンガ・ゲームとか。娯楽メディアは一つの産業として日本…

絵とか音楽とかできる人のことを純粋に尊敬するし羨ましいと思う。

どっちかできるようになりたいなって願望が、昔からある。どっちかっていうと絵の方かな。絵が描けたらいろんな可能性が開けるんだろうなー、って思うけど、現実の私はからっきしだめだ。 たぶん、今の年齢から頑張ってみたら、意外にどっちかだけなら技術習…

私の頭はとても固い

物理的な話ではない。発想的な話だ。 かくあるべし、という固定概念を一度形成すれば、それを撤回するのが困難になる。いかにも年寄りらしい頭の固さ。 ファンタジー原理主義とでもいうべき宗教にどっぷりとつかっている故、「ハリポタはクソ。指輪物語こそ…

5%

頑張って毎日のごとく俳句を詠んではいるが、気に入った句というは少なく、納得のいく句というのはもっと少ない。 たぶん100句作って5句あるかないかではないか。出現率5%の傑作である

小説についてよくよく考えてみた

小説書くのがつまらなくって面白くなくって苦行なんだが、でも昔っからそうだったっけ? と思ってあることに気づいた。 昔は自分の書く小説が面白いと思っていた。 思えば、最近の私は自分の小説をつまらないと思いながら書いている。自分すらつまらないもの…