良い話

3月15日(木)、くもり

かつて龍と人が共に暮らした時代があった。 花の詠う時代だ。この世の全ては祝福され、天上の世界のように光り輝いていた。 何の苦しみもなく、何も苦しまない。 しかし龍は死に絶えた。世界に初めて死が訪れた、 死は病魔のように世界を覆った。あらゆるも…

今世は二周目なり

G君とチャットしてて、「ピエールさん、人生ってなんで一度なんですかねぇ」って言われた。私も確かにそう思う。 3回くらいあってもいいやん。なんで1回きりやねん。ケチ。 でも二人でそんなこと言っててもしょうがない。少し考えて、私はこう返した。 「…

寸鉄殺人

割と好きな言葉シリーズ。寸鉄殺人。 前回の猿猴捉月 に続けて紹介したい。 訓読すれば、寸鉄人を殺す、で、小さな刃物でも急所を突けば人を殺せるということ。つまりは、的を射た一言の意味。 言葉を表す語であるが、殺人などと言う物騒な語を内包するあた…

前夜は中秋の名月

暗所でカメラが映らないので月を写真に撮れなかった。高価な一眼レフとかだったら撮れるのかな。そんなん持ってないし、手が届かないし。そもそも写真なんか好きじゃないし。じって見てたよ。綺麗だったよ。 山奥は曇りだ。それでも雲を貫いて月光が地上を照…

努力すれば必ず夢は叶う――(ry

私が考えた名言。 「努力すれば必ず夢は叶う――」

カルペ・ディエム

ウィキペディアサーフィンやっててこの言葉に辿り着いた。なるほどな、と思う。 メメント・モリと似ているがある種対になる語だそうだ。 メメント・モリといえばヨシさんの句が記憶に新しい ――銀蠅がメメントモリと騒ぎけり (再掲)

山奥ニートだけど、山奥ニートについて私がどう思っているかを語る

こればっかりは他の山奥ニートとは考えが違うと思う。あくまでも「私にとっての山奥ニートって何か」って話であって、他の山奥ニートに拡大させて考えてはいけない。たとえば、この考えをバナシさんに当てはめてはいけないと思う。あくまでも私が何故山奥ニ…

家畜と愛玩動物

――満足な豚であるより、不満足な人間である方が良い。 イギリスの哲学者、ジョン・スチュアート・ミルの言葉だ。これは現状に満足してしまうものよりも、不満を持って幸福追求をするものの方が良いということで、自由の無い家畜の幸福よりも、自由であるがゆ…

――この一刀のために。

私には中学時代からの親友がいる。彼が私をどう思っているか知らないが、少なくとも私は彼を親友だと思っている。中学高校の6年間は私の人生上、最も黒い絵の具で重ね塗りされている領域であるが、しかし彼と共に過ごせたという点だけにおいてのみ、価値の…

猿猴捉月

すでに200アクセスを超えた。わずか2日で、である。バナシさんパワーを思い知ると同時に、戦慄を抱く。せっかくアクセス数が激増したにもかかわらず、未だに小説をアップできなくて非常に申し訳ない気持ちになる。だからちょっとした小話をここに上げる…