山奥ニートだけどアナログゲームを紹介してみる「傭兵隊長」

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イタリア王に、俺はなる!!!!

 というわけで(どういうわけ?)「山奥ニートだけどアナログゲームを紹介してみる」第四弾は傭兵隊長!!!

 

このゲームこそ、私がボドゲオタクと呼ばれる原因となったゲームである。なかなか思い入れのあるゲームだ。

 

私が来た当初、先輩ニートたちにいろんなボドゲで遊んでもらってたわけだが、ある日の私は、ボドゲ置き場になんか見たことないカッコいい箱が置いてあったのを発見した。

 

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ヤバい。カッコいい。

 

もう見ただけで壮大な一大戦記が頭の中で繰り広げられている。きっと面白いに違いない。そう思ってこのゲームの遊び方を訊いたのだが――

 

「説明書かったるくって読んでない」

 

遊 ば れ て な か っ た

 

まさかまさかの未使用品である。わりと年季の入った箱なのに?!

 

そう。共生舎には買ったはいいもののルールが面倒だからと一度も遊ばれずに打ち捨てられたゲームがいくつもあるのだ。そういうゲームは見向きもされず、手にもとられず、よく遊ぶゲームに埋もれてゲーム置き場の下の方に堆積する。これが通称ボドゲの墓場である。

 

――救おう。

 

そう思った。

 

日本はアニミズムの国家である。モノにはタマシイがヤドる。このボドゲの墓場に打ち捨てられたゲームたちの魂はきっと泣いている。誰かを愉しませるために生まれたというのに、その役目を果たせず、ほこりと蜘蛛の巣にまみれてただ日がな1日過ごすだけ……そんなのって、あんまりだ。

 

ここに、ボドゲ救済人の誕生した瞬間である。

 

この傭兵隊長以降、私はボドゲの墓場を掘り返しては説明書を読んで理解し、他のニートとプレイするというのを繰り返してきた。言ってみれば正義の墓荒らしであり、言ってみればゲームのネクロマンサーである。かっこいい。

 

きっといつか救ったボドゲたちが「あの時助けていただいたボドゲです。恩返しに来ました」って美少女になって私の所に列を作るのだ。そう考えるだけで胸が熱くなる。美少女は誰であれ歓迎だ。

 

 

 

さてくだらない前置きはさておき、ゲームに触れよう。

トーリーとしては傭兵隊長となって傭兵を各地の戦場に送り、イタリアの覇権をとると、そんな感じの流れだ。

プレイヤー数は2~6名。だけど大人数でやった方が絶対に楽しい。4~6人でやるべき。でも共生舎でやると何故か2人対戦ゲームと化しちゃうんだよなあ……

 

 

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これが戦場。たぶんイタリアの地名なんだろうが何て書いてあるのかよくわからない。

 

高校の時、英語のテストで毎回赤点だった私がイタリア語なんてわかるはずもないのだった……

 

説明書に目を通そうとすると

 

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英 語 じ ゃ ね え か

 

まあ、日本語の説明書もついてるけどね。白黒印刷だけど……

 

実は共生舎にある傭兵隊長は完全日本語版ではない。たぶん海外版に日本語の説明書を付けた品である。そのため表記が日本語ではなくイタリア語になっている。読めない。

 

そもそも箱に書かれたタイトルすら

 

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このザマだ。コンドッティエーレと読むらしい。私はネットで調べるまでこのゲームが「傭兵隊長」と呼ばれていることを知らなかった。共生舎ではもっぱら「コンドッティエーレ」と呼んでいる。その方が優雅である。吾輩は貴公らもこの遊戯のことを「コンドッティエーレ」と呼称することを薦める(謎)。

 

 ゲームとしては、地域制圧型戦略シュミレーションみたいな感じ。信長の野望とか戦国ランスとか(おい)

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黒くて細いコマが戦場を表す。白いのが法王のいる非戦闘地域。法王が要る場所では戦争できないのだ。四角い木ゴマがプレイヤーの制圧地域。画像では赤がローマを、紫がルッカを支配している。

 

勝利条件は、

2~3人プレイでは連続する4地域、あるいは計6地域の支配。

4~6人プレイでは連続する3地域、あるいは計5地域の支配。

である。

 

戦闘では各自が1枚ずつカードをプレイしていき、戦列を作っていく。この時、カードを減らしたくなければパスを行ってもよい。全員がパスするまでこれを行い、最後に最大の戦力を持つ戦列を作り上げたプレイヤーが勝利者となり、その地域を支配する。

 

しかし手札の補充がとある条件を満たさないと行われないため、戦力を注ぎ過ぎるとあとあと無力になってしまう。なかなか知略を要求されるゲームだ。

 

カードの説明をしよう。

実はこのカードの説明のくだりが共生舎で見向きもされなかっためんどくさいポイントだったりする。

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この黄色い枠に囲まれたカードが傭兵カード。左上が戦力である。なんで6の次がいきなり10なん? とか訊かれても吾輩は知らないため貴公の問いに答えられない。

このカードはノーマルカードであって数字以外に意味はない。

 

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左から、愛人、鼓手、ヒロインのカードである。順に説明していく

 

・愛人

本来、次の戦闘地域を決める権利を持つのは前の戦闘で勝利したプレイヤーであるが、この愛人を一番多く出したプレイヤーは「愛人で垂らしこむ」ことで次の戦闘地域を決定する権利を得る。女で懐柔するだと……?! 戦場に女性がひょっこりあらわれるあたり愛の国イタリアらしいなあと思う。ちなみに戦力は1。女性だって1戦力程度にはなるのだ。

 

・鼓手

音楽によって自分の傭兵カードの数値を2倍にする。傭兵カードは黄色い枠のものだけなので、前述の愛人や後述のヒロインは関係ないが、凄まじい効果である。音楽聞いただけでやる気出して倍の戦力になるとはさすがは芸術の国イタリア。男性には効いて女性には効かないあたり、男の単純さを見透かされているようで少し笑える。

 

・ヒロイン

戦力10の最強カード。傭兵カードと違って後述する司教や冬などの負の効果を持つ特殊カードの対象にならないという点で傭兵カードの10よりも勝る。ただし春や鼓手などの良い効果の特殊カードも効かない。なぜ英雄とかでなくヒロインなのだろうか。イタリアもかかあ天下なのだろうか。

 

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冬のカードと春のカード。ドクロになにがあった……

 

・冬

場の季節を変えるカードで、冬の寒さにより全ての傭兵カードの戦力が1になる。冬の寒さパねえ。ただしヒロインには無効。ヒロインもパねえ。

 

・春

場の季節を変えるカードで、春の暖かさにより、その場にある最大数値の傭兵カードの数値にさらに+3する。冬に比べてたいしたことない。しかも最大のカードしか効果ない辺り、そのほかの普通のカードはいじけてるんだろうかと思う。

 

この冬と春のカードは同じ戦場に同時に存在することができず、片方が出された状態でもう片方が出されると、先に出されていた方が廃棄される。季節が移り替わるのだ。なかなか美しいゲームシステムだと思う。

 

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案山子、司教、投降のカード。全部クセモノカードだ。

 

・案山子

案山子のカードは敵を騙し偽りあざむくカードである。このカードを出したら、自分の戦列の傭兵カード1枚を回収することができる。また後で詳しく説明しよう。非常にトリッキーなカードだ。

 

・司教

司教はその場にある最強の傭兵カードを戦場から廃棄させる。司教に何の権限が……?! あと司教を出したプレイヤーは法王マーカーを地図上に置いたり好きな所に動かしたりできる。司教の権限でできることなのかそれは……?!

 

・投降

最強カード。これ出したとたんにその場の戦争が終結する。全員がパスしたらとか関係ない。自分が数値的に上回っている時にこれを用いれば速攻で勝てる。

 

ちょっとここらで案山子を用いたプレイングを見てみよう。

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手前が自軍。奥が敵軍。自軍は計22の戦力で、敵軍は9である。

 

ここで敵軍は恐れをなしてパスを行った。自軍の敵ではないのである。しかし戦力の過剰投入という少しもったいないことをしてしまったかもしれない。そこで!

 

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案山子を出す! すると……?

 

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傭兵カードの10を回収できるのだ! 貴様が戦力10だと思った傭兵は、実はただの案山子だったのだよ! 馬鹿め!

 

結果的には自軍12対敵軍9で勝ち。こうすることで圧倒的兵力を並べて敵に諦めさせた上で、兵力を温存することができる。知略である。コンドッティエーレは智謀なしには務まらないのだ!!

 

ただ欠点。このゲーム、わりと複雑な効果が多いわりにカードに説明文がない。つまり全部覚えないといけないのだ。プレイし慣れた者ならともかく、初めてやる者にはハードルが高い。このあたりがめんどうでプレイされなかった由来である。説明文もなんか長文だし。

 

説明書にはいろいろ追加ルールが書いてあって、たくさん遊べる。共生舎ルールとしては案山子や司教の効果を傭兵カード以外の特殊カードにも適用させる「乱戦」ルールなどがある。もはやカオスだがそれが逆に楽しい。

 

でも結局大人数でやる機会があんまりないんだよなあ……いっつも二人対戦ばかり。二人だと単なる引きゲーになっちゃうし。吾輩は6人対戦を所望するぞ……

 

 

ちなみに、これから買い求める人がいるなら、現在ではアマゾンで完全日本語版が売っているので安心していただきたい。全部ちゃんと日本語になってるよ! 親切じゃな!

傭兵隊長 完全日本語版

傭兵隊長 完全日本語版

 

 

 

さあ貴公も「コンドッティエーレ」となってイタリアを縦横無尽に駆けまわろうぞ!

共生舎で遊べますー。