空気澄む。

山の深夜やべえ。キーボード打てねえ。指の先端だけない手袋はめてるんだが、それでも寒い。

 

でも、やっぱ冬のこの澄んだ感じの空気は好きだな。寒すぎるとめっちゃ空気澄みきった感じになるですやん。わかるかな?

 

ソーダに浮かぶ、無色透明な氷みたいな、澄んだ空気だよ。

 

胸いっぱいに吸うと、自分の中も澄んでいくような、浄化されていくような。

 

なんか、こう、自分の黒いところ、悪いところまで無色になっていくような。

 

そんな気分になるよ。ならない? 私だけかな

 

だから寒いのは割と嫌いじゃない。寒さに弱い身体してるけどね。肉が少ないから。でも星もきれいだし、雪も降るし、この冬の静かな、眠りこんだ山みたいな雰囲気嫌いじゃないよ。

 

実際、「眠る山」は冬の季語だしね。

 

山眠る死体のように冷えし指            秋雷