俳句部活発です。

最近、共生舎でもっとも活発に活動しているのが俳句部だという事実。

 

かつてバナシさんが

「ギターも弾けないようなニートは二流ですよ」

と仰っていたが、それに倣って言えば

 

「俳句も詠まないような山奥ニートは二流」

 

と私は言おう。自然の中で暮らしながらも詩心が動かないというのは如何なるものか。俳句なんて自然に口をついて出ていくものだ。ぽつりと漏らした一語が詩になる、なんたる知的遊戯か。あんまりお金もかからないし。

 

活発すぎてどういうレイアウトでブログ記事にしようか迷う。詠み人一人ひとりにスポットをあてても十分に1記事になるし。うーん。

 

とりあえず単発系を詠み人ごとに列挙していく形にしようと思う。単発じゃないやつはまた別の記事でまとめる。

 

 

☆ヨシ☆

ヨシさんの句はご自身の内面を描くタイプの句が多い。そのため暗鬱とした感じの句が多いのであるが、その闇に惹かれてしまうのはどうしてであろうか。毒キノコほど美味であるというが、ヨシさんの句もそのような味わい深さを感じる。

 

・秋寒にはりついたままオフライン

 

・死に急げ台風一過に発電す

 

・温め酒用意された二十五円

 

・空に秋幻想振動症候群

 

・酔い深く秋刀魚のはらわたの色

 

・満ちぬのを識りて求むる残り蚊かな

 

・名月やあなたは変わっていないのに

 

・排ガスを喫いて真っ直ぐ秋ざくら

 

個人的には「酔い深く秋刀魚のはらわたの色」がダークカッコいい感じで好きである。俳句に「はらわた」というホラー感の強い語を入れてきているが、充分に季節も感じられて風情である。上五の「酔い深く」で時間が深夜帯なのでないかと思われる。焼き秋刀魚をアテにちびちびと深酒する孤独感がひしひしと現れている句。半分食われた秋刀魚は何を伝えたいのだろう。焼けて白く濁った眼を思い出す。

 

またラスト「排ガスを喫いて真っ直ぐ秋ざくら」は名ある俳人の句であると言われればなるほどと納得しかねない出来栄えに思う。無節操に走る車の起こす汚れた風に揺れるも、穢れずに凛と立っているコスモスの可憐さを思う。そうか、コスモスはいつだって美しいのだ。

 

 

☆Φ梨☆

Φ梨さんは作数が少ないが、作風としてはしゃれっ気のある句か、素朴なタイプの句を作る。気取らないことを気取る印象。語のチョイスに妙のある句が多いように感じる。語彙とユーモアの句であるため、私には詠めない句だと思う。

 

・クソ暑いだるさが背中に張り付いた

 

・秋風に吹かれて寂しひざこぞう

 

・秋の夜一人で飲むのはゼロカロリー

 

・秋空に刈り払い機の駆動音

 

個人的ピックアップとしては「秋の夜一人で飲むのはゼロカロリー」。俳句で「秋の夜」という語をポンと置けば、それすなわち「夜長」のことであると察するものだ。夜も深くなり独りで飲む酒。それはゼロカロリーであるという。ヨシさんの秋刀魚の句も「秋の夜に独り酒する男の句」であったがやや雰囲気が違う。ユーモラスであり、自嘲する感じが伝わってくる。「ゼロカロリー」の語の働きが深い。通例、カタカナ語は軽薄浅薄でありろくに働かないというが、「ゼロカロリー」という音の浅薄な語を用いながらもここまで機能させるのは、手腕であるなあと感心する。さすがである。

 

 

☆魚芽☆

作数は少ない。魚芽さんは景の描写に徹した句を詠まれる印象。まっすぐに景を描写する姿勢には、「小手技やひねりなんかに頼らない」意志を感じる。ひねくれものの私にはまぶしく思う。

 

・川しづか落ち葉ひとひら波咲かす

 

一枚の落ち葉が川面に触れた途端、波紋が広がる。その様子を花が咲いたようだ、と評した。散った葉と咲いた花という対比にも妙があるが、上五の「川しづか」によって染みるような静寂を演出する。季語「落ち葉」は冬の季語であるため、冬の川の静謐さを描いた句である。しかし、閑散とした寂しさというのはあまり感じない。冬の川ですら楽しんでいる心の余裕がにじみでている。

 

 

☆秋雷☆

私である。作風としては共生舎俳句部のメンツで言えばヨシさんに近い。景の描写に徹するか、内面を掘り下げるタイプの句が多い気がする。自分の事について色々語るのはそれこそ浅薄であるのでこれ以上は語らじ。俳句詠みは俳句で語ればよかろう。句数だけは最も多いのであるから。

 

・電話切る指で手折りし彼岸花

 

・若き犬月落ちてからまどろみぬ

 

・罪の無きブドウ一粒皮を剥ぐ

 

・紅葉落つ血の池地獄を船渡る

 

・星堕ちて燃ゆる満天星紅葉かな


・知らぬ子がどんぐり三つで団子買う

 

・雨しづか吾に頷く芒かな

 

・何食わぬ顔で部屋居る蜥蜴かな

 

・赤色のクレヨン減りぬ終戦

 

・鈴虫や母の手紙を夜に読む

 

・名月や記憶すべてを殺したい

 

・りんご噛むごとに忘るる嫌なこと

 

・秋茜去るくだり坂のぼり坂

 

・一文字も置けずに夜更け火の恋し

 

・夜の道なんとなく案山子蹴りたい

 

・狭霧の壁突き破り仕事に行く

 

・柿色の空と山と村と人

 

・木守柿今の私のような柿

 

・あきざくら木杭囲むも攻めあぐね

 

19句。玉石混交。個人的には「秋茜去るくだり坂のぼり坂」がお気に入りである。山道はアップダウンが激しい。あちらこちらに坂がある。それを歩いていると、赤とんぼが飛び去って行く。たったそれだけの句であるが、何か感じいるものがなかろうか? 人生においても坂は多いが、くだり坂の後には必ずのぼり坂のあるものだ、と思う。

 

 

☆影馬☆

影馬氏は俳句部期待の新星である。つい一か月ちょっと前くらいに俳句を始めたばかりなのだが、全くそうとは信じられない卓越した詠み手であり末恐ろしい。作風は俳句部の中では最も特殊で、人物の句が多くそのほとんどが優しい雰囲気に包まれている。山奥ニートはひねくれものや人間嫌いが多い中、人に対する優しさ、真心を失わない姿勢には舌を巻く。とくに少女を描写した句に妙があり、優しい童話のような世界観こそ影馬氏らしさなのだろうと思う。また、しゃれっ気に走る時もあるお茶目さんでもある。

 

・向日葵やじゃれ合いながら駆ける子ら

 

・月明り窓の外見る君の顔

 

・通学路紅葉がふわり舞い上がる

 

紅葉狩り小さな手に落つプレゼント

 

・春の夜血走る瞳でエロゲプレイ

 

・萌え袖やAmazon眺め冬支度

 

・台風や負けるなニート共生舎

 

・碧眼や湯気の向こうに栗ご飯

 

・トンボ増ゆ公園統べるアホ毛二本

 

・Don't cry ! Dragonflies do fly !

 

・そぞろ寒あの子の布団に潜り込む

 

・朝霧に乗じて君の胸を揉む

 

・運動会転んだふりして尻触る

 

・秋雨や交換ノートに秘密書く

 

・運動会てるてる坊主に一等賞

 

終戦日一夜一夜に人見頃

 

・霧を行く水兵リーベ僕の船

 

・北風や王政復古の大号令

 

・我思う故に我あり秋のセミ

 

・薄紅葉初孫の手と比べけり

 

・虫の声枯れて尚いる職員室

計21句で私よりも多い。ビビる。

俳句で用いられそうにない、「エロゲ」「アホ毛」「Amazon」など語を平気で俳句に織り込んでくる大胆さ、さらには唐突にはじまるエロ俳句シリーズや、学習俳句シリーズなどの遊び心が初心者とは思えない。かつて教職であったが故の教員ネタも豊富。

 

中でも「萌え袖やAmazon眺め冬支度」の作には突き抜けたものを感じる。「萌え袖」「Amazon」という2語もの俳句らしからぬ語を織りながらも俳句として成立させる手腕。また、「萌え袖や」の「や」は切れ字なのであるが、季語に用いることの多い切れ字を「萌え袖」に用いた大胆さ(萌え袖が季語である可能性もあるが)。スマホタブレットAmazonの冬用品を眺めているふりをしつつ、視線は女性の萌え袖の方へ流れてしまう。いっしょに暮している女性であろうか? 男女の初々しさ、甘酸っぱさのようなものが溢れた作であり、闇属性の私にはまぶしすぎて鑑賞する間に3度死ねる句である。

 

☆FUJI☆

FUJIさんは厳密には山奥ニートではない。よく遊びにいらっしゃる共生舎の理事。実は昨今の共生舎俳句ブームの立役者である。作風としては景を描写する句が多いが、それを通して内面を掘り下げるタイプの俳句詠みであり、共生舎俳句部でいえば私の作風に近いか。

 

・地を駆ける黒影多数渡り鳥

 

・竜が翔ぶ山奥の川蜻蛉だよ

 

・恩つなぐペイフォーワード月さやか

 

・突き進む鰯雲裂き銀輪と

 

・優しさか臆病なのか秋の海

 

ラストの「優しさか臆病なのか秋の海」がいいですね。秋の海を一人ただ眺める男の背中みたいなものが目に浮かぶ。軽薄で明るい夏の海でも険しく厳格な冬の海でもない、秋の海。秋の海のその静かな距離感が心地よい。また上五中七の「優しさか臆病なのか」は秋の海のみならず自分自身にも問いかけられている様に思う。背景を考えさせられる句。

 

 

☆はるはら☆

まさかのはるはらさん参戦。小屋暮らしYouTuberのはるはらさんである。共生舎には一時住んでいたので共生舎ファミリーでもある。Slackというコミュニケーションアプリで俳句部チャンネルを作ったら即入部されていた。興味あるとは思わなかったけど、あの方趣味人だしな。そう思うと納得。

 

・秋雨の拍子を数えギター弾く

 

通例、初心者は視覚の俳句ばかり作り聴覚や嗅覚をないがしろにするものだが、聴覚に特化した俳句である。しかし景が描けていないわけではない。小屋から秋雨に濡れる外を眺めてギターをつま弾く彼の姿が目に浮かぶようだ。雨音をメトロノーム代わりにするという風雅さがカッコいい。梅雨や夏の雨の鬱陶しさと違い、秋の雨の爽やかさのようなものも感じる。雨でも秋ならば楽しいものだ。少し孤独感もあるが、寂しさは感じない。はるはらさんらしい句だなと思う。

 

 

計7名から59句。7名から59句ってすごい。今までの俳句特集で最多な気がする(私と影馬氏だけで40句であるが)。

 

詠んでいただければわかるが、全員作風が違う。とっても面白い。一緒に暮らしていてもこんなに感性が異なるものなのか。俳句は心を映す鏡である。その人の事を知りたければその人の俳句を鑑賞すればよいと思う。

 

最後に今作った私の句を一句置いて筆をおかせてもらう。これを含めれば計60句でキリがいい。これからの俳句部の繁栄を祈る。

 

・山の人俳句詠みけり冬隣                   秋雷

 

深夜に句会しました。

深夜に男たちでリビングにたむろして、色々な話をしていた。こういう、何となしに思ってることを言い合う夜会は楽しくて楽しくてしょうがない。普通、こういう夜会は昼夜逆転した私より若い子とやってることが多いのだけれど、今日は私よりかなり年上の方ばかりと話し合っていた。勉強になる。

 

で、もう2時か、って頃合いになって、急に私が昔俳句詠んでた話題になった。

 

「ピエール君、じゃあここで一句」

 

FUJIさん(共生舎の理事の方、久々に共生舎に遊びに来ていて、この数時間後にまた発たれる)から無茶ぶりを受ける。割と聞きなれた無茶ぶりであるが、推敲タイプの私には辛いものがあるぜ……。

 

そもそも俳句はそれ一つで完成された文芸作品である。十七音しかないから勘違いされがちだが、そんな簡単に名句が現れるわけがない。よほどの名俳人でもない限り、即興でまともな俳句を詠めると思えないのだ。

 

ですが、まあ、せっかくリクエストされたんで、歳時記取り出して頭をひねることに。ついでだし一緒に夜会で話してたヨシさんも巻き込む。深夜二時にいきなり句会がはじまる。

 

歳時記片手に、「この季語カッコ良くないすか」「この季語で詠みたいなあ」とか言い合うだけでも中々に楽しめる。女子二人で服を買いにいくとこんな感じかなと思った。まあ、服なんて布切れ物色するより、季語選びしている私たちの方がずっと知的で高尚でクールなのだけれどな。

 

ピ「今、雨降ってるし。『秋の雨』で詠みましょうかね」

 

ヨ「それピエールらしいから却下」

 

ヨシさんこのブログを読まれているから全てお見通しである。たしかに「(季節)+の雨」とか「(季節)の雷」とかで詠みまくったよなぁ……

 

それにしても、数か月も詠まないと俳句脳衰えるもんだ。全然思いつかない。

 

結構、時間をかけてひねり出したのがこの三句

・雨去って墓参りする人の列

 

・壁登る孤独ばかりの鉦叩

 

・鬼灯や小型の魔女が背伸びして           秋雷

 

割と最後の句は良い感じに詠めた気がする。しかし、この最後の句をFUJIさんに見せたら、

 

「中七の『小型の』がもったいなくない? 『背伸びして』だけで『小型』の意味内包してるよ」と。図星である。めっちゃ的確な評。さすが。

 

急遽、別の四文字を推敲することに。で、その結果できたのが

 

・鬼灯や双子の魔女が背伸びして           秋雷

 

『双子の』の方が季語の鬼灯にもかかってくるし、キュート。こっちのが圧倒的に良いね。個人的にかなりお気に入りで、ひっさびさに納得のいく句が詠めたので大満足だ。

 

ちなみにヨシさんは私が4文字推敲する前にさらりと詠み終えていた。

 

・桐一葉光年越えて今こそ           ヨシ

 

以前共生舎俳句部「梅雨の句」で「メメントモリ」という語を用いてヨシさんは俳句を詠まれていた。この厨二カッコよさ。私がやりたいと思うことを先んじてやってしまうのがヨシさんである。悔しい。

 

今回も「光年」という俳句ではなかなか用いられ無さそうな語を織り込んできた。これは21世紀の句だなと思う。下五が字足らずなのも含めて非常に挑戦的。20世紀以前の句を未だに詠んでる奴なんなの? もう21世紀だよ。とでも言いたげな印象すら受ける。

 

たしかに、20世紀以前の俳句なら20世紀以前の人たちがさんざん詠んできたはずなんだ。今あえて俳句なんてクラシカルな文芸に手を出すなら、クラシカルな手法のままじゃきっと20世紀以前の名句には勝てないだろう。

 

「桐一葉」という美しくクラシカルな和語を上五に置きつつも、中七で「光年」という俳句では新たな表現を取り入れている。さらに下五では「今こそ――」と一字足りないことで、もう一歩届かない感じ、焦燥感というか、それでもあと一歩まで迫っているこのじれったさ……みたいなのを感じる、様に思った。

 

ヨシさんのこの挑んでいく感じ、僕は好きだなあ。むしろ僕の方がこじんまりした句じゃなくて実験的な句を詠んでいかないといけない気がするが……。

 

で、FUJIさんはFUJIさんで歳時記すら開かずに一句詠んでいた。びっくりする。

 

・銀月に響きわたりし山の川             FUJI

 

あー、上手いなと思う。視覚情報に聴覚情報を合わせてきている。目は月を見ているが、耳には川のせせらぎが入り込んでくる。それよりもこの人は何で夜に山の川のそばで月を眺めているんだろう。何があったのだろうか。何を思っているのだろうか。物語を感じさせる。

 

この辺、私が昔詠んだお気に入りの句

・夜夜中海原一面海月咲く

・蛍浮く深山の闇に染められぬ

と雰囲気が似ていると思う。上記二句も、真夜中に海や川のそばにいる句だ。深夜に何を思って水場に引き寄せられているのか。どうにもダークさを感じてしまう。

 

もしかしてFUJIさんと私は似てるところあるのかなー、なんて思った。

 

いやー、男3人でキャッキャ言いながら句会。インテリジェンスだしクールだし、何より楽しい! こんな宝物みたいな時間があっていいのか、って思った。僕にとっては何物にも代えがたい時間でしたよ。お二人ともお付き合いいただきありがとうございました。

 

最後に今一句詠んで筆をおこう。

 

枕抱きささめく子らや秋黴雨             秋雷

 

あら、また私にしてはかわいらしい句を。路線変更したのだろうか。以前の尖り具合もあれはあれで必要な私の要素なんだけど。

小説書いてますよ

どうにも自分の書く文体が気に食わない。

 

悪い文章を悪いと気づけるのは良いことなんだけど、悪いと分かったまま書き続けるのが苦痛で仕方ない。かといって、どこが悪いかすぐにわかるものでないし。

 

そもそも私の文体はブログとかには向いてるけど、小説には向いてないのよねぇ……。

 

でもあと1、2枚だと思うんだよ、壊すべき壁は。かなり惜しいところまで来た感じあるよ。何てったって小説書き始めてから10数年経ってんだもの。さすがに凡人凡才の凡愚でも、ある程度のレベルになっててくれないと困るよ……

 

友人に大まかなプロット見せるんだけど、ちゃんとテーマをしっかり決めてないと酷評されるね。テーマって大事だ。何を描くのか。

 

きちんと描きたいモノがないと、結局言いたいことがフワフワして、駄作にしか仕上がらないんだよね。明確なテーマ、かならず必要よね(重言)

 

アップデート、アップデート。毎日アップデート。いずれver.1.00になるまで繰り返す。修羅い。それでいい。

 

 

優曇華や脳の縮まる朝ぼらけ                秋雷

友人に。

友人が「死に時を逃した」なんて言うものだから、

 

「必死に生きてから死ね
楽を求めて死ぬな」

 

と言ったのだけれど、まんま自分にも刺さる言葉ね。

 

 

「必死に頑張った結果、どこかに到達する」っていうのを、僕は今までの人生でやったことが無い。その友はあるんだよ。釈迦に説法じゃないか。不甲斐ない。

 

「あの時死んでおけばよかった」なんて、友はしょっちゅう言うんだ。「人生捨てたもんじゃないよ」って言ってやりたかったけど、僕が口にしても説得力は無し。

 

かつてまぶしくて直視できなかった友よ。今じゃ、私と同じような泥の中にいる君だが、一瞬とはいえ飛ぶ翼があったあの頃の君は、本当にうらやましかったし、尊敬してたんだよ。

 

一緒になって首まで泥に浸かっていてもしょうがない。今や死に場所を探し続けるゾンビみたいな君に飛ぶ力は残されちゃない。じゃあどうすんのって。

 

とりあえず、死ぬな友よ。君に死なれると僕はとっても困る。泥の中の虫のような僕にも到達できる場所があるだって、君に示さなければならない。それから「人生捨てたもんじゃないよ」って、君に言うから。

 

愚かで無能な虫みたいな私には、少し時間のかかる課題だよ。もう少しだけ生きづらいこの世を生き永らえてくれ。もうちょっとだけ時間をくれ。たぶん、なんとかしてみせるから。

 

堂々と百足征きけり死んだ部屋            秋雷

 

 

闇深いポエムみたいな記事久々に書いたな。元よりこれこそ私のカラーなので、失わずにずっと闇深い存在でいたい。初心忘るべからず。

生きてました。

超久々のブログ更新である。申し訳ございませんでした。

 

一度更新が途絶えると全てのやる気を失う。

 

毎日更新の呪いである。惰性で更新し始めるあたりでもうブログではなく駄ログであった。

 

まあ、ちょっと肩から力抜いて、気楽にやろうと思う。義務感でやるからダメなのだ。楽しんでやるべきである。

 

本閉じて蝉時雨に埋まる午後              秋雷

 

俳句もひさびさである。中七が字足らず。当然、へたくそであるが嫌いな作ではない。読書に集中するあまり蝉の声が耳に入らなくなる。読了後、集中力が切れてとたんに蝉の声に埋め尽くされる。余韻を味わうために、脳に何も入れたくなくなるあの時間。何もできない時間。至福の時間。

 

夏のうだるような暑さも、鬱陶しい蝉の声も、優れた作品の前には無力である。

深夜の珍客

今、深夜の1時なんですけどね。

 

ついさっき喉渇いたなって思って、共生舎離れの入り口で水くんで、飲んでたんですよ。で、コップゆすいで水捨てたら……

 

 

 

ズサササササ!!!!

 

 

水捨てたあたりから何かが飛び出して離れの中へ。

 

 

で、懐中電灯持って追いかけて行ったら

 

 

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まさかのノウサギ

 

 

 

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写真ではわかりづらいが、毛皮が濡れている。どうやら私が水を捨てたあたりに潜伏していた模様。

 

 

バナシさんも呼んで二人で相談。捕まえて食いたい気持ちもあったが、まだ子供なのか小さいし、食べる部分もあまりなさそうなんで結局逃がすことに。

 

 

まあ、追いつめて写真に撮れるのは珍しいんですけど、屋内に獣が侵入自体は今までも何度かあった。アナグマとかね。そういう環境で、元気に暮らしております。

 

 

 

山奥ニートだけどアナログゲームを紹介してみる「Blade Rondo(ブレードロンド)」

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意志砕きの鉈「はい、カードみせてね……あ、残り攻撃カード舞踏剣だけね。じゃあ舞踏剣を捨て札でwww」

 

 

というわけで(どういうわけ?)「山奥ニートだけどアナログゲームを紹介してみる」第7弾はBlade Rondo(ブレードロンド)!!!

 

 

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花屋の魔女姉妹、姉の方こと「爆炎の魔女フローディア(フレアビスカス)」たそが箱絵ですね。今作も麗しい。

 

 

箱絵の雰囲気でお気づきかと思います。

はい、私のブログでは毎度おなじみ、DOMINA GAMES(株式会社風栄社)のゲームですね。

 

で、すでに美少女鑑定眼をお持ちの方は気づいていらっしゃるかもしれませんが、実は、この箱絵いつもの絵師さんではないのですよ。DOMINA GAMESといえば「asahiro」氏というイラストレーターさんの唸るような耽美で、小気味良い厨二で、美しい童話のようなイラストによる、優麗な世界観のゲームを出しているところだったので、違う絵師さんなのはビックリ。今作はどうやら複数の絵師さんが携わっている様子。

 

買う前はちょっと心配してたんですよ。「asahiro」氏のイラストだからこそのDOMINA GAMES。他の絵師さんを起用することであの痺れるような甘い悪夢めいた世界観が壊されちゃうんじゃないかって。どうやらゲームシステムはソーシャルゲームトレーディングカードゲームっぽい感じみたいだぞ、ってわかった段階で、よもやよくあるソシャゲやTCGみたいに肌色の多いエロかわ路線の娘だらけになって、世界観が台無しにならないかと。もしかしたら今作は外れかもしれないな。でも僕はDOMINAが好きだから買うぞ……と思って買いました。いやはや――

 

 

杞憂でしたね

 

「asahiro」氏と似た系統の絵師さんを起用したようで、従来のDOMINAの雰囲気を損なわずに、むしろ憂鬱で耽美な世界観がより広がったような印象を受けました。すばらしい……これは……良いものだ!!!!

 

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麗しきカードたち。剣カードだけで20種もあるし、20種全部イラストが違う。

 

ちっちゃい字でフレーバーテキストが全カードにふってあるんだけど、それがいいんですよ! 想像が膨らむ。こういうの大事。とっても。DOMINAさんはホントわかってらっしゃる。フレーバーテキスト読むと同じ絵師のキャラ同士が姉妹設定になってたりする。最低でも3ペアはいたかな。「花屋姉妹」と「生け贄姉妹」と「大虐殺巻き込まれ姉妹」。姉の方が強力だが癖が強く、妹の方が往々にして使いやすいのも萌える。こういうキャラゲーに対して、各キャラに関係性みたいなのがあるとすっごく萌えるんだけど、僕だけであろうか。いや、そんなことはあるまい。

 

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花屋の魔女姉妹。姉は切り札として、妹は通常攻撃として。双方共に非常に使い勝手がいい。

 

今回もコンポーネントとっても豪華よ。

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カウンター10面ダイスが3色、ライフストーンが1コ、パラメーターボード1枚

 

で、これが二人対戦ゲームだから2セットあるっていう。割とこのカウンターダイスは他のゲームにも活用できるし、これだけでも充分お得感あるね。ライフストーンはガラス製だからずっしりしてて高級感あるし。DOMINAさんとこのコンポーネントには毎回信頼感ある。

 

カウンターがあることからわかるように、管理する数値が多い。デジタルのトレーディングカードゲームっぽいゲームシステムだね。でも一番わかりづらいのが毎ターン1ずつ増えるボルテージの数値くらいで、他の数値についてはたいして煩雑さは感じなかった。ボルテージだって毎ターン1増えるだけだから、忘れなきゃいいだけ。ボルテージはコスト上限のことやね。ボルテージの値を超えないようにコストを用いるシステム。他のカードゲームでもこういうのはよくあると思う。ターンを経るごとにだんだん苛烈になっていく感じ。

 

ルールも、この手のゲームにありがちな、複雑でかなり込み入った説明をしなきゃなんない感じのではなく、軽く説明したら始められるくらい簡素だし。非常にとっつきやすい。

 

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剣カード。20種×2で40枚もある。このうち15枚を無作為に引き、その中から手札にする7枚を選別する。自分でデッキ作っていい系やね。この辺は前作「MIRARIS」を彷彿とさせるね。

 

上の写真にあるように剣カードは4色に分かれている。赤、青、緑、紫。なんとなく「Night Clan」を思い出すね。DOMINA GAMESのお気に入りカラーなんだろうか。4元素感ある。

 

……物理攻撃のカード。毒などの追加効果があったりするものも。威力はパラメータの攻撃力に依存する。敵の防御力によってダメージが減らされてしまう。カード名は刃物類に由来する。

 

……魔法攻撃のカード。敵の防御力を無視してダメージを与える。切り札にできそうなカード多数。カード名は花の名前に由来する。

 

……補助のカード。回復とかパラメーター上昇系とか。あったら便利な感じのカードが多い。カード名は音楽関連の語に由来する。

 

……布石のカード。敵の攻撃カードに備え、あらかじめ伏せておく罠カード。あらかじめ布石を打つ、の意か。あるとないとでは勝率が大いに変動するが、不発に終わるケースも多々。カード名は宝石類に由来する。

 

と、ネーミングにまで規則性を持たせてて、設定厨としてはすさまじく萌える。魔法攻撃のガウラミアズマだけわかりづらいけど、ガウラが花の名前で、ミアズマが瘴気みたいな意味かな。敵味方問わず傷つける彼女にはふさわしい名か。

 

 

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あと呼吸法ってカードが3種。加熱法は攻撃力上昇。加護法は防御力決定。あと鼓動法は後手のみが取れるカードで、まあ後手に対するハンデですな。あとハンデはもう一つ、攻撃力+1されるってのがある。

 

後手へのハンデがあるおかげで、先手後手にあまり強弱がない印象。でもまあ後手だと攻撃力に最初から+1されてるおかげで物理攻撃で攻めやすいかな。逆に先手は魔法攻撃のが良さそうかも。あくまでも傾向にすぎないから、後手で魔法主体でも勝てるけどね。

 

一度の戦闘に、7枚しか剣カード持っていけないので、基本的にライトな感じで楽しめる。他のガチで数十枚にも及ぶデッキ組んでやるトレーディングカードゲームより、こっちのが気軽だし、一度の戦闘も短めで何度もできる。運の要素もあるから負けても言い訳が効くしね。それってボドゲの世界では、実は大事な事なのですよ。

 

運が絡まないゲームだと、負けると嫌な思いをすることもしばしば。これだったらわりと負けても「運が悪かったからしょうがないか☆」で流せるし、勝ったら嬉しいし。こういうライトなトレーディングカードゲームやりたかったんよ。

 

ゲームシステム的には選んだ7枚のカードを駆使しつつ、相手のライフを0にする、よくあるカードゲームっぽい感じね。でもわかりやすいわりに戦略性も十分ある。僕はかなりお気に入りよ。

 

前作「MIRARIS」でもべた褒めだったけど、でも僕はバッティングゲーム苦手だからねえ。全然勝てなかった。今作はいいよ。カードゲーム脳みたいなのができてない僕でもそこそこ勝てたし。めっちゃ面白い。女の子はキュートでダークで、麗しいしね。

 

 

じゃあ毎度おなじみ個人的に好きな剣カードランキングベスト5発表するよー!

 

今回もねー。20種全部かわいいし、甲乙つけがたい。明日同じランキング作らせたら内容変わってるかもしれない。それくらい僅差だし、ゲーム的に使えないカードが見当たらない。全カードが何らかの役割を持つし、切り札になりうる。良いバランスだと思う。今回も泣く泣くBEST5を選んで紹介するよー

 

第5位、舞踏剣(シャンヌイ)

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この1枚で3コス2連続攻撃ができるカード。斬撃剣2枚だったらコスト2なわけだが、7枚しかない貴重なカード枠を2枚もとることになってしまう。後述するアゲートで縛られる可能性を加味しても、舞踏剣の方が優秀ではないだろうか。物理攻撃型構成だと充分切り札になりうるカード。フレーバーテキストによると王女らしい。なるほど高貴かわいい。屍山血河を踊ったらしい。

 

 

第4位、フレアビスカス(フローディア)

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箱絵にもなっている、花屋姉妹の姉。姉か妹か記載がないがたぶん姉。コスト4魔法攻撃6は驚異的。ライフが最大15なので3回殴ったら殺せる計算。もちろんそのためには手札を0枚にしなけらばいけないのだが、このゲーム、わりと手札を無くすのは簡単。もっとも発動しやすく、もっとも簡易で、もっとも強烈な切り札。弱点は後述するアゲートや鉈。まごころ一つで人間と打ち解けて花屋を始めた魔女らしい。強力な能力の割に清純派設定かわいい。

 

 

第3位、封厄のアゲート(ドドーナ)

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敵のメイン攻撃手段を破壊するカード。何ならこれ使われるとその後詰むケース多々。切り札殺し。このカードを警戒するあまり、二種類の攻撃手段を用意しておくことも多々。このカードのイラストは「asahiro」氏なんだけど、「asahiro」氏絶対メカクシ系好きでしょ。前々作「ARGOAT」のゴミ山の娘、前作「MIRARIS」のエルやアンノウンとかもメカクシ系だったし。いやー、さすがに特殊性癖過ぎませんかね僕にはクリティカルなんで問題ないですけどぉ!!! ドドーナたんかわゆす。メカクシかわいい。

 

 

第2位、意志砕きの鉈(デイジーデイジー)

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物理攻撃系にも関わらず、相手の手札から1枚捨て札にさせてしまう恐るべきカード。相手の手札が3枚以下の状況で用いればもはや切り札処刑人と化す。ただし物理攻撃は布石によって対策されやすいために不発に終わるケースも。しかし発動すればいかなる敵の切り札とてこの鉈の前では無力化されてしまう。魔法型にも関わらず、鉈のためだけに攻撃力上げるケースすらもある。敵の手札が少なくなる終盤で使用するべき。物騒な名前だし見た目もおどろおどろしいわりに、フレーバーテキスト的にはなんか豪放磊落で善良な女盗賊っぽい。ギャップ萌えかわいい。何でもいいが、私は他人からカード取り上げて破壊するの大好きなんだな……(前回「MIRARIS」参照)

 

 

第1位、トリビュートリリィ(ゲルダ)

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基本的に、決まればそれだけで勝利。相手のライフに等しい数値の防御無視攻撃を放つ。まさに勝利を呼ぶ死神。ただしコスト8は全剣カード中最大コストであり出しづらい。さらに対策手段としてパールが存在する。あとダイヤモンドと鉈。ダイヤはともかくパールと鉈は非常に恐ろしい。ただ、意外にボルテージ8までもつれこませること自体は割とある。見た目以上に、わりと狙える切り札である。そのためにパールが居るのだろうが。フレーバーテキスト的には大虐殺に巻き込まれた姉妹の姉の方で、生霊らしい。大鎌はそのうち流行るであろうオシャレアイテム。最強かわいい。大鎌かわいい。

これで勝った時はめっちゃ気持ちよかったなあ!!! 

 

共生舎で何戦かしてみたんだが、トレーディングカードゲームにうるさいA氏もわりと楽しんでプレイできたようなので、結構システム的にもいい感じなんじゃないかな。A氏はシステムに穴があるとうるさいので。ただ、ボドゲ小箱にしては20種のカードは多めであるが、トレーディングカードゲームだと思うと20種はかなり少ない。ヘヴィローテーションすれば、そのうち型ができて戦略が固定化されちゃうかも。拡張版欲しいなって思うけど、さすがにDOMINA GAMESは拡張は出さないだろうしなー。うーむ。

 

ボドゲ好きにもトレーディングカードゲーム好きにもおすすめできる逸品。さっきから二人対戦の説明しかしてなかったけど、実は1人プレイもできる。お友達のいない人やなかなかボドゲ仲間で集まれない人でも遊べる。1人プレイ可はわりとありがたいよ。ボドゲの大多数はいっしょにやる友達いる前提でデザインされているし。なかなかボドゲやるために集まれないよねえ。共生舎みたいにニートが集まってくらしているならともかく。

 

Blade Rondo

Blade Rondo

 

※2018年5/12現在、在庫切れのせいかAmazonでの値段が高騰しているようです。 私が予約で買った時は2800円程度でしたが今確認したら5400円になっていいました。DOMINAさんがさらに刷って在庫増やしたら値段も落ち着くでしょうから、買うつもりの方はもう少し待った方がいいかもしれません。共生舎にあるので、どんな感じか知りたい方はうちで遊んでいくのも手かも(共生舎はたどり着きづらい山奥にありますが……)

 

※2018年5/17現在、値段が落ちついたっぽいです。よかった。

 

今度1人プレイの記事もあげますねー。